貧乏ライダーのメンテナンス記録

今回のメンテについて、頭の整理をしておくという意味も兼ねてここに記録しておこうと思います。(あくまで素人作業です。作業におけるトラブルは自己責任でお願いします)

さて、今回のメンテの内容ですが、バッテリーをメンテナンスフリータイプ(以下MFバッテリー)に変更したのと、セレン整流器からレギュレーター・レクチファイアに変更したというものです。

まずことの発端です。

私の乗っているバイクは69年式のSUZUKI K90なのですが、すでにバッテリーが死んでおりほぼバッテリーレスで乗っているという最悪な状態でした。なので、運転時のウィンカーはアクセルを吹かさないとまともに点滅しないし、ニュートラルランプもエンジン停止時には点かない状態。しかし、キックでエンジンをかけるのでバッテリーが死んでいても乗れないわけではありません。と言いつつも、やはりまともにウィンカーが点滅しないのも危険だと感じはじめ、バッテリー交換に踏み切ったわけです。

そこで、バッテリーをネットで探してみたところ開放バッテリー(液を注ぎ足すタイプ)が高い高い。もともとバイクのバッテリーって無駄に高いイメージがあったけど、小遣い制の私には死活問題。もはやこうなると安ければ海外製でもなんでもいい。そう思いながらネットを検索しているとありました。台湾製のMFバッテリー。アマゾンだと送料込みで2000円程度。

これだ。すかさずポチッと購入しちゃいました。しかし、ここからバッテリー交換まででの道のりが長かった。無知は最大の敵です。

海外製というのもあり、心配になって購入後ではあったがレビューに目を通していると、「付けてもエンジンがかからなかった」というクレームじみたコメントがありました。やはり海外製だからか?そう思ったのもあったがほかに気になることが。こんな昔のバイクにそう簡単にMFバッテリーがつけられるのかと。そこで色々調べてみると、驚愕の事実が判明したのです。(大げさ)

そもそも、昔のバイクにはセレン整流器という「交流を直流に変換する」ものがついていました。それは、ジェネレーターで発電された交流電力を直流電力に変換しバッテリーに供給するというもの。(詳しくいうと交流波形(+-)の-側をカットする単相半波整流回路のもの)それが今ではレギュレーター・レクチファイアというものが主流となっています。これは整流器に加え、エンジンが高回転時に過電圧を発生させた場合に一定以下に制御してくれるという優れもの。これが無かった時代は、セレン整流器とバッテリーでまかなっていたいうわけです。というのも、バッテリーは端子間で一定の電圧であるという性質があるらしく、ジェネレーターで発生した過電圧をそこで一定以下に制御し余った電気はバッテリーに供給するという仕組みだそうです。また、バッテリーがいっぱいに充電された状態でどんどん過電圧が発生しても電気はバッテリー液の分解で消費されるというわけです。

長くなりましたが、ここでやっと問題に気付いたわけです。MFバッテリーは密閉型。セレン整流器と密閉バッテリーを組み合わせると、、電気分解で発生したガスの逃げ場がないのでバッテリーは破裂してしまうのです。そう、開放型であるからこそ、セレン整流器は成り立つのです!!

ということで、レギュレーターも必要になるためまたまた出費が、、。


気を取り直して、新たにレギュレーターと端子を購入しようやくバッテリー交換にかかります。

これが私の愛車。あずき色、、というなんとも渋いカラー。The昭和です。

右上にちらっと見えるオレンジ色の物体がセレンです。

はい、これです。’69.6ですって。骨董品です。


はい、どんどんいきます。これがレギュレーター・レクチファイアとMFバッテリー。

なんだかんだ5000円かかっちゃいましたよ。死活問題です。

はい、ホームセンターで買いそろえた端子たち。

もうしばらくは使う予定はないでしょうが。


まずレギュレーターですが、4本の配線をつなぎます。

1本目は+バッテリー側、2本目はジェネレーター側(この2本で整流にした電力をバッテリーに供給するんですね)、3本目はジェネレーター側(ヘッドランプに供給される配線)、4本目はボディアースです。

3本目は黄色なので、キースイッチから出ています。


なんとまあ、親切にも二股配線になってるじゃないですか。(念のため二股配線を買っていたので無駄金でした、、)


ちゃっちゃと配線(実は炎天下のなか2時間くらいやってました)して最後にボディーアースの配線をつなぎます。



じゃん!できました。だいぶはしょりましたが、こんな感じです。ボディーアースはバッテリーケースにつなぎました。そしてレギュレーターは内側に固定。

無事エンジンもかかり、ウィンカー、ブレーキランプ、ニュートラルランプもばっちり点灯、点滅!!テスターを失くしたので点検は省きました。しばらく乗って確かめよう。


振動で端子が抜けないことを祈ります。ところどころ作業が雑ですがご愛敬で。

今回の作業でウィンカーリレーの在りかもわかったので、次回はLED化に挑戦したいと思います。



昔の写真ですが。

以上

貧乏ライダーの整備記録でした。

MUKAVA TALO

MUKAVA TALO(ムカヴァ タロ)はフィンランド語で「素敵な家」という意味。 料理、ガーデニング、バイク、写真、音楽etc… 夫婦と娘と文鳥の暮らしの記録をこのMUKAVA TALOで紹介していきます。

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